病院やクリニックの長い待ち時間。その対策は?
公開日: 2026 年 10 月 25 日
病院やクリニックに行って、待合室で長い時間待たされた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
実は、患者さんが病院に感じる不満の中で、一番多いのが「待ち時間」です。
仕事や子育てに忙しい会社員やママさんにとって、待ち時間の長い通院は大きな負担となってしまいます。企業で働く正社員を対象にした調査では、約 6 割が体調不良のときに受診を後回しにした経験があり、その理由は「仕事が忙しい」(50.5%)と「病院の診療時間に行けない」(48.9%)が上位でした。
待ち時間そのものを短くする対策も必要ですが、この記事では少し視点を変えて、待ち時間の過ごし方 という面から、病院やクリニックができる工夫はなにか考えていきます。
患者さんの不満、一番多いのは「待ち時間」
厚生労働省の「令和 5(2023)年 受療行動調査」では、病院の外来患者に、項目ごとの満足度を聞いています。
その中で「不満」と答えた人が最も多かったのは「診察までの待ち時間」で、25.5%。およそ 4 人に 1 人が、待ち時間に不満を感じています。
- 2017 年: 26.6%
- 2020 年: 24.1%
- 2023 年: 25.5%
2023 年の調査では、ほかの項目(診察時間、医師との対話、スタッフの対応など)の「不満」はどれも 1 割未満で、待ち時間だけが飛び抜けて高くなっています。過去の調査でも、待ち時間への不満は毎回 25% 前後で推移しています。
また、診察までの待ち時間が 1 時間以上 だった人は、約 2 割(22.2%)でした。
待ち時間がつらいのは、待合室から離れられないから
待ち時間がつらく感じるのは、時間の長さだけが理由ではありません。
- いつ呼ばれるか分からない
自分の番があとどれくらいか分からないので、トイレや電話で席を外すのも気になります。 - 体調が悪いまま、座って待つしかない
熱やだるさがあっても、横になれる場所はなかなかありません。 - 小さな子どもと一緒に待つのが大変
子どもが退屈して、ぐずってしまうこともあります。
つまり、待ち時間の不満の多くは、呼ばれるまで待合室から離れられないこと から生まれていると考えられます。
待ち時間を短くするのは、簡単ではない
待ち時間を減らすには、待ち時間そのものを短くするのが一番です。
しかし、診察にかかる時間は、患者さんの症状によって一人ひとり違います。予約制にしても、診察が長引いたり、急な受診の方が来たりすれば、順番が後ろにずれることもあります。医師やスタッフの人数を増やすのも、簡単にできることではありません。
解決のカギは「待ち方」を変えること
待ち時間を短くするのが難しいなら、待ち時間の過ごし方を変える という考え方があります。
今どの番号まで呼ばれているかが、患者さんのスマホで分かれば、待合室にずっといる必要はなくなります。
- 近くのお店で、買い物をして待つ
- いったん家に帰って、家事を済ませる
- 体調が悪いときは、車の中やご自宅で横になって待つ
順番が近づいてから戻ればいいので、待ち時間を、それぞれが自由な場所で過ごせます。
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まとめ
患者さんが病院に感じる不満で一番多いのは、「診察までの待ち時間」です。待ち時間そのものを短くするのは簡単ではありませんが、呼出番号をスマホで確認できるようになれば、患者さんは待合室から離れて、待ち時間を自由に過ごせる ようになります。
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